都市イノベーション・next(2)
本日午前の「市街地創造論」で「立地適正化計画と減災・防災」を話しました。 このたびの豪雨に伴う球磨村の被害をイントロにおき、三島市と藤沢市の立地適正化計画を例に、計画によって減災・防災を進めることの可能性を議論しました。 特別に、使用した資…
エール2です。 「エール」(NHK朝ドラ)もコロナのため収録が遅れ休止中。何か元気の出る「都市イノベーション」はないかとニュースを見ると、山鉾巡行どころか山鉾建てそのものを中止することが昨日決定されていました。けれどもその下方に“バーチャル祇園祭”…
6月30日の「市街地創造論」で「新しい郊外の都市計画」をとりあげました。その中から、1枚のスライドを紹介します。 ポストコロナの時代の、いわば「在街勤務」もできるような郊外再生ビジョンにもなっています。背景に薄く見える住宅は、もはやかつての<住…
昨日の日経朝刊に、「大規模移動制限 10年継続必要」との見出しの興味深い記事が掲載されました(12版経済面p5)。新型コロナ対応の「大規模移動制限」の脱CO2効果を定量的に示すはじめての記事。2つの研究報告がほぼ同じ結果(年間7%減、同8%減)で、この数値は…
本ブログが「ロンドンイノベーション(1~3は、2017.4.5~7)」を書いていた頃、かなり近い感覚の都市メディア『MEZZANINE』が創刊されました(2017.6.30)。 それを知ったのは一昨日のこと。ようやく街に出る機会もつくれるようになってきたので、久しぶりに本…
GAFAやBATH(中国版GAFA)により加速され破壊される秩序。侵害されるプライバシー。それにかわる「ポストデジタル資本主義」の姿を具体的に、はじめて描いた意欲作。新型コロナウイルスのしぶとさを前に、つい、「とれるデータはどんどんセンサーを働かせてと…
「ほぼ、ホームオフィスが完成した」と安心したのもつかの間、今度は、実際の打ち合わせ場所が必要な段階になってきました。 本日届いた『アフターコロナ』(日経XTECH、2020.7.16発行)でも「職住融合」を今後のメガトレンドの1つにもしており、自分が実験台…
本日午前の「市街地創造論」で「被災市街地の再生」を話しました。 「3.11(東日本大震災)」からの復興の状況を軸にしつつも、今後甚大な被害が予想されている「南海トラフ地震」や、近年ますます大規模な被害も予想される水害なども題材にしながら、長期的な…
ようやく外出もしやすくなってきたと思う間もなく「東京アラート」が出され、ずっしりきた日の夕刻、テレビをつけると、四国から本四架橋を渡って日本海に面した浜田まで行き、最後は伝統芸能の石見神楽を観るという「バスツアー」を紹介していました。オン…
強い者(文明)が弱い者(文明)を滅ぼしていくプロセスを描いたのが『銃・病原菌・鉄』だったとすると、『文明崩壊』(ジャレド・ダイヤモンド著(楡井浩一訳)、草思社文庫(上)(下))は、文明が自ら崩壊してしまった過去の事例を地球上から複数選び出して、それら…
「市街地創造論」の中で毎回(隔年)とりあげている「オガール紫波(しわ)」に関連して、最初の施設「オガールプラザ」の設計にかかわった松永安光氏が『世界の地方創生』という本を出している(学芸出版社、2017刊)のを知りました。この本の副題が「辺境のスタ…
今週の「都市マネジメント」でモネテクノロジーズの取り組みをお聞きする機会があり、「Maas」の概念が大きく覆されました。正確にいうと、「MaaS」が単にさまざまなニーズにこたえてお客様がスムーズに移動できるということだけではビジネスにならず手がけ…
おとといの読売新聞の書評でこの本のことが紹介されていたので、すぐにA社に注文するとすぐ届きました。速い! 野村総合研究所会長兼所長此本臣吾監修、東洋経済新報社2020.4.9刊。 さて、重要な事項を扱っていると思われる本書ですが、全体のまとまりとして…
昨日、A社に注文しておいたホワイトボードが届いたのでテレビ会議(zoomなど)用に設置すると、ほぼ、「ホームオフィス」が完成しました。午前の博士課程ゼミにもフル活用でき、リアル会議にかなり近づいてきました。この40日間で本当のオフィスには1度しか行…
「技術の進歩が速かった大陸と、遅かった大陸があるのはなぜか?」について、科学技術史家はこれまで14の説明をしてきたとし、それを分類しつつ吟味したうえ、「こうした表面的な説明では、究極の疑問に答えることができない」(下p78)と一蹴。それに対して持…
すべて遠隔授業となった春学期。 民間の第一線の講師陣による「都市マネジメント」が5月13日にはじまります。 遠隔ならではの特長が活かせるよう、準備も整ってきました。 日程は以下の通り。「都市イノベーション・next」の取り組み例がぎっしり詰まってい…
新型コロナ感染症は、これからの都市を考えるうえで重大な課題を提起するとともに、「ポスト・コロナ社会の新ビジョン」を構想する契機ともなりました。 ポスト・コロナ社会の新ビジョン」を構想するこのページは、2020年3月頃よりおよそ3年間、関連する記事…
スイスの美しい景色の中で毎年行われる自転車レース「ツール・ド・スイス」がコロナウイルスの影響で中止になり、その代替措置として考案・企画され、4月下旬に実施・放映されたのが「デジタル・スイス5」。 なぜこれが「都市イノベーション・next」なのか?…
コロナウイルス感染者追跡のためのセンサー利用について、賛否両論が渦巻く中、グーグル関連企業Sidewalk Labsが打ち出したトロント市ウォーターフロントでの開発基本計画をめぐる議論がだんだん詰まってきています。 と書くと前からよく知っていたかのよう…
本ブログでも一度だけ「無形資産」にまつわる都市イノベーション現象について取り上げたことがあります(⇒関連記事)。「Uber Eats」を例に、無形資産化という現象に伴う労働分配率の低下を直観する、といったことに着目したものです。 本書『無形資産が経済を…