東日本大震災

「地域創造論」のブログ開設

都市イノベーション学府でこの秋開講し学内他大学院からも参画可能な「地域創造論(⇒関連記事)」のブログが開設されました。 http://chiikisozo.blogspot.jp/ 既に共通課題「ポスト3.11の新しい地域像」が出題されていて、4+1のグループが結成されています。

長期避難者等の生活拠点の検討のための協議会

22日に開催された標記協議会に県と福島県から提出された資料が、復興庁HPにアップされました。 http://www.reconstruction.go.jp/topics/24922.html この協議会がこのままの形で進むのか、今後形を変えていくのか本日の時点では定かでありませんが、まずは協…

URの復興支援

本質をはずした8月22日のUR改革案を横目でにらみつつ、被災地で本格化してきたURによる支援そのものをリアルにとらえるファイルを本日つくることにしました。純粋な復興推進という面も重要ですが、地方分権・人口減少時代の自治体と、災害復興・地域再生公社…

復興が転機となった横浜の近代建築 〜「防火帯建築の今」

9月8日(土曜)に、標記のセミナーが横浜で開催されました(主催はヨコハマヘリテージ)。「これ」といった図書が出版されたわけではありませんが、関連する活動や研究成果が地元で蓄積されてきていて(例として下記資料1)2))、このセミナーの基調講演(講師は横浜…

災害復興・地域再生の新たなしくみ【☆ブログ内記事のリンクファイル。2016.5.17更新】

個別の単発的なプロジェクトではなく、地域が主体となった「災害復興・地域再生の新たなしくみ」のようなものが少しずつ見えてきました。 そこで、「災害復興・地域再生の新たなしくみ」と思われる事例を、「東日本大震災」というカテゴリーにとらわれず横断…

コンパクトシティいしのまき・街なか創生協議会

次の記事で「災害復興・地域再生の新たなしくみ」という“リンクファイル”をつくることにしました。本日の「東松島みらいとし機構」「南相馬市植物工場推進プロジェクト」という2つの異なるアプローチに続いて、もう一つ、街なかの災害復興・地域再生のしくみ…

南相馬市植物工場推進プロジェクト(2013.11.7更新)

まだ正式名称ではないようですが、EDENプロジェクト(⇒本ブログ2011.8/2および10/6記事)という大枠のコンセプトのもとで、放射線の心配のない農業モデルの構築を通して循環型の新しい地域づくりをめざす事業がはじまりました。 9/3から10/1まで、植物工場の施…

東松島みらいとし機構【2012.10.29新情報に更新】

10月の設立をめざして、8月31日から9月21日までの間、「東松島みらいとし機構」の常務理事(常勤嘱託)と専務理事(非常勤嘱託)を募集した「東松島みらいとし機構」。 「東松島市復興まちづくり計画に基づくリーディングプロジェクトを中心に実施するとともに、…

常磐線沿線地域(南相馬以南、広野町以北)の再生への道筋(その5)

「常磐道 除染で復旧メド」と、今朝の読売新聞が報じました。「同省(環境省)は9月に本格除染の計画を作り、年内にも作業を始める。順調にいけば来年6月に終了できそうだという。東日本道路会社によると、全面開通に向けた工事も順次行っていくという」とされ…

市町村復興整備プログラム(「工程表」など)【2013.3.27構成更新】

復興計画にはおよその事業計画や復興方針しか示されていないのが一般的です。しかし一方、復興整備計画には協議が整い合意された整備計画しか示されていません。そこで、具体的な復旧・復興事業をいつどこで行う予定かを示した「ロードマップ(工程表)」が重…

社会資本の復旧・復興ロードマップ【市町村別工程表】(岩手県)が公表されました

本日、岩手県のHPに社会資本の復旧・復興ロードマップ(市町村別工程表)が掲載されました。 6月に総括工程表が出ていますので、これで両方が出揃ったことになります。 http://www.pref.iwate.jp/anzen/machizukuri/18200/001811.html岩手県の復旧・復興に関す…

オガール紫波

日経アーキテクチャー(7月10日号)に紹介されたオガール紫波。東日本大震災後の復興のみならず、今後の地方再生の1つの姿をイノベーティブに実践している事例と感じ、さっそく現地へ。 6月20日にオープンした「オガールプラザ」のマルシェは生産者と消費者の…

国と宮城県・岩手県との意見交換会(7/7〜8)資料と復興プロセス

本日、復興庁のHPに、7月7、8の両日にわたり開催された意見交換会の際の資料がアップされました。新聞報道で「被災市街地再生連携チーム編成」などとその一部が紹介された内容です。 http://www.reconstruction.go.jp/topics/001068.html 一歩前進という面で…

常磐線沿線地域(南相馬以南、広野町以北)の再生への道筋(その4)

昨日開催された福島復興再生協議会(第6回)の終了後に渡辺いわき市長が、「仮の町」を同市に整備することを条件付きで受け入れる考えを明らかにしたと、本日の河北新報が報じました。 また、この福島復興再生協議会(第6回)では「原子力発電所の事故による避難…

焦土からの再生 戦災復興はいかに成し得たか

井上亮著、新潮社2012.5.20刊。 「都市計画研究者による戦災復興に関する優れた研究書も少なからず出版はされているが、専門書であるだけに国民の間で広く読まれることはなかった」(はじめに、p3)、「この誇るべき戦災復興の歴史が忘れられている」(同、p2)…

復興状況の把握手法についての提案と手がかり(復興庁)

本日、復興庁のHPに「復興状況の把握手法」が掲載されました。タイトルだけ見るとピンときませんが、その内容は、復興状況を、復興計画への取り組み状況や各種統計データ、アンケート調査等により定点観測し公表することを通じて、住民への情報提供や復興課…

『復興2年目 今、語るべきこと』(都市計画家協会Planners70号)が発刊されました

昨日、Planners70号が都市計画家協会HPにアップされました。 リンクさせていただきます。 http://jsurp.net/jimukyoku/planners70.pdf(2.75MB) また、同協会震災復興タスクフォースプロセスデザイン部会の第3次提言(6月16日発表、800KB)にもリンクさせていた…

福島復興再生基本方針

福島復興再生特別措置法にもとづき定めることとされている「福島復興再生基本方針(案)」が本日からパブコメ(任意の意見募集)に入っています。110ページにわたる量があり、意義及び目標(第1部)、避難解除等区域の復興及び再生(第2部)、福島県全域への施策(第3…

南相馬市の状況(その4)

「JR東日本は12日、震災後運休している常磐線原ノ町駅から南の区間で復旧が可能な区間から運転再開に向けた準備を進める方針を示した。」「南相馬市小高区などの警戒区域が解除、避難指示解除準備区域に再編されたことを踏まえ、原ノ町―磐城太田−小高駅…

『東日本大震災の被災地における復興まちづくりの進め方(合意形成ガイダンス)』

国土交通省が昨日、『東日本大震災の被災地における復興まちづくりの進め方(合意形成ガイダンス)』を公表しました。【被災自治体向け】です。実際の復興事業を進めるためのプロセスや留意点、活用できる制度などがていねいに解説されています。さらに、「…

東日本大震災復興まちづくりポータルサイト(日本都市計画学会)

「被災地域の復興状況と関連情報を提供することを目的」とするポータルサイトの基盤が都市計画学会に立ち上がりました。 http://www.anqbell.jp/preview/cpij_2012/com/rev/cpij/ まだコンテンツはありませんが、およその構成と意図がわかります。 これに関…

成熟社会のまちづくりを支援する新たな財源に関する調査研究

以前に行った研究で体系的には未発表の報告書を、大学図書館リポジトリにアップしました。 内容は、イギリスの都市再生やまちづくりに財源として大きな影響を与えているロッタリーファンド(宝くじ基金)の導入経緯、特徴、制度設計、運用実態等に関する体系的…

四川復興

先週、横浜国立大学に来学された顧林生先生から、四川復興について2時間にわたるご講演をいただきました。話は幅広く、具体的で、最新情報までカバーし、四川復興の課題についても言及し、他の復興と比較した位置づけもしつつ、東アジアにおける連携について…

災害を乗り越える地域づくり

ブックレット『災害を乗り越える地域づくり』(横浜国立大学地域実践教育研究センター編)を発刊しました。手にとりやすいA5版フルカラーで130頁ほどのコンパクトな本です。 内容は「対応力を育むコミュニティ」「災害に強い社会インフラ」「レジリエントなエ…

「原発避難」論

3.11に出版された図書の1つです。山下祐介・開沼博編著、明石書店刊。副題は「避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで」。社会学を専攻する若手研究者らが取り組んだ実証研究として情報価値の高い内容です。321頁には、本ブログで3月1日に紹介した「い…

復興まちづくり情報INDEX(国土交通省)

3月1日時点の「復興まちづくり情報INDEX」です。3/9に公表されました(国土交通省HPにリンク)。 http://www.mlit.go.jp/report/fukkou-index.html これらのうち、なかでも「復興まちづくりのための執行体制支援・技術的支援一覧表」は各ソースにリンクが貼ら…

「南相馬チャンネル」の全国配信と「東日本復興支援コンソーシアム」の設立について

本日、南相馬市のHPに、「3.11から「南相馬チャンネル」の全国配信を開始します」という記事がアップされました。 これはすばらしいと内容をよく見てみると、実は、この全国配信は次のステップである「東日本復興支援コンソーシアム」の設立へとつながってい…

国会(第180回)東日本大震災特別委員会

[4/2再編集] 第180回国会では、福島復興再生特別措置法案の審議が3月5日に衆議院東日本大震災特別委員会に付託されました。その後、下記■、□の審議を経て3月30日に参議院で可決成立しました。 (閣議決定内容)http://www.reconstruction.go.jp/topics/000503.…

各市町村の復興計画と復興への取組み【東日本大震災統合ファイル。2022.9.17更新=完結】

2022.6.30に大熊町の大野駅周辺860haの避難指示が解除されたのに続き、2022.8.30に双葉町の二葉駅周辺555haの避難指示が解除されました。これでようやく、東日本大震災からの最後の復興が本格的にはじまります。 被災から11年半も経ってからようやく「復興が…

常磐線沿線地域(南相馬以南、広野町以北)の再生への道筋(その3)

3月1日。本日より広野町役場が元の庁舎で業務を再開しました。各紙も一斉にそれを報道しています。 さて、広野町は旧緊急時避難準備区域という意味では南相馬市原町区と同じですが、町の立地や現状はかなり異なります。「人口5500人のうち、現在町内に定住し…