都市イノベーション開墾2

検証・2050日本復活(4)生活中心化/地域個性化

「生活中心化」「地域個性化」は著者の論理そのものというより、それらの結果としてありうる都市像。ここではこれらがどうありえそうかの程度を検証します。「生活中心化」。35年ぶりに日本を訪れた「彼」が若手社員をビールに誘ったところ断られてしまった…

検証・2050日本復活(3)スマート化

「都市イノベーション開墾」の視点から「スマート化」をテーマとして抽出しましたが、『2050日本復活』で「スマート化」が占める割合は一見高くありません。むしろ断片的でさえあります。 けれどもよく見てみると、第7章の「エネルギー独立国」はより本質的…

検証・2050日本復活(2)非グローバル化/新グローバル化

ベルリンの壁崩壊以降、一方向のみに突き進んだグローバル化の勢いはとどまらず、「地球上の最も安く生産できる所で生産し、消費地に運べばよいのだ」「知識社会で生き残れない労働者は、地球上で生き残れそうな場所まで移動して働けばいいのだ」風な考え方…

検証・2050日本復活(1)高速化

3つ前の記事で『2050日本復活』をとりあげ、この書のシミュレーションの条件・内容を自分自身でチェックすることが大切と書きました。そこで、『2050日本復活』のなかから(章の構成にとらわれず独自に)5つのテーマをとりあげ、簡単な検証をしてみたいと思い…

『なぜ近代は繁栄したのか』

1つ前の『2050 日本復活』では日本(のもつ潜在力)を良く知る著者があえて日本の現状に苦言を呈し、それを、日本経済が破綻した先の復活のシナリオを描くという形で示した1941年生まれの70歳代の論客による議論だったのに対して、この書は、1933年生まれの80…

『2050 日本復活』

「自動運転タクシー試走 シンガポールのベンチャー」(毎日新聞2016.8.27)、「東京都、外国人家事代行を解禁」(日経新聞2016.8.28)などと、ほんの少し未来を予感させる記事が断片的にメディアに頻出しています。 けれども、「2050年」の日本をトータルに描き…

博多港の爆買いクルーズ船

せっかく福岡に来たのでと、博多港に行ってみると、「洋上の巨大マンション」と命名したくなるような大型クルーズ船が。もう1つそれに比べれば小ぶりながら大型といってよいクルーズ船も埠頭に横付けしています。 これは何かありそうと聞いてみると、これら…

“攻めの廃線”

昨日のメディアで、JR夕張支線16.1キロメートルの廃止をJR北海道が夕張市に申し入れたと報道されました。実はこの話はさかのぼること10日、夕張市の鈴木市長が8月8日にJR北海道に対し廃止を提案したことを受けてのJR側の反応でした。朝日新聞記事によればこ…

『まちづくりの哲学』

ドクターゼミで話題になった本書をさっそくその場で注文し、読んでみました。企画・編集が「代官山ステキなまちづくり協議会」、著者が「蓑原敬・宮台真司」、副題が「都市計画が語らなかった「場所」と「世界」」。ミネルヴァ書房、2016.6.30刊。 内容は、…

『オリンピックのすべて』

リオ五輪がはじまりました。五輪開催そのものが開催都市のみならず国のありようにまで影響を及ぼすほどのオリンピック、正確にいうと近代オリンピックはなぜ、どのようにはじまったのか? ウィキペディアでも「古代ギリシアのオリンピアの祭典をもとにして、…

2100年の地球人口が112億人になるまで

昨年7月に国連が発表した2100年の世界人口推計(中位推計)によると[→下記資料1]、2100年の地球人口は112億人に達するようです。注目される特徴をいくつかあげると、 第一。2015年の73億に対し、2050が97億と推計されていて、2015から2050に24億の増加、2050…

クリスマス島の塩

関東でもようやく梅雨明けとなりました。間もなく8月。 「クリスマス島の塩クッキー」がきっかけとなり、クリスマス島(キリバス)について考えています。 既に本ブログでも北極方面(下記関連記事1,2)から南極方面(記事3)まで旅し、「世界の要」ドバイも“開墾”…

北海道新幹線

私:「今度札幌に出張した帰り、北海道新幹線に乗ってきます!」 知人:「、、、???」。「札幌から函館は飛行機ですよね。」 私:「いえ。ずっと電車です。もちろん。」 知人:「??!!」という会話に見送られて先日、北海道新幹線に乗ってきました。 いくつか…

進化する港北ニュータウン研究会

昨晩、第103回港北ニュータウン研究会が開催されました。 今回は地域でまちづくり活動を行ってきた4つの地元グループがその経緯を発表。合わせて、港北ニュータウン研究会で研究してほしい(研究したい)テーマ等を発表しました。 4つのグループは、中川駅周辺…

天王洲ボードウォーク(その2:建築倉庫ミュージアムのことなど)

「これは、もしかすると、重要な都市イノベーションの一過程か、、、」との昨年の記事(→関連記事)から1年と少し。6月18日にオープンした「建築倉庫ミュージアム」を観に天王洲へ。何人かの建築家の作品のほか、坂茂氏のアンビルト模型なども(現在)展示されて…

マグナカルタ(1215)とEU離脱

EUからの離脱がほぼ決まりかけた本日午後1時前(日本時間)、BBCの画面に映し出された残留派のリーダーの1人は悔しい気持ちを精いっぱい抑えながら、「これが民主主義なんです。私たちは、この結果を尊重しなければなりません。」と語りました。 今回、超国家E…

バスタ新宿

東京新宿という地において、鉄道ターミナルと長距離バスターミナルを複合させることになったこの施設。これは「都市イノベーション開墾」と、先日、(用もないのに)御殿場まで試乗してきました。 本日の日経新聞(東京・首都圏経済欄)によると、1日平均で1200…

“朝日座でロックだぜ!”(朝日座を応援します(その4))

本日の岩手日報(Web版)に掲載された記事「沿岸唯一の映画館シネマリーン閉館へ」を見て、朝日座(南相馬市)の「その後」を書いておかねばと思い立ちました。岩手日報の記事は、岩手県の沿岸部で唯一残っていた映画館(全国で唯一の生活協同組合運営)の赤字が膨…

オクシズの縁側カフェ

2年ほど前に「盆栽カフェ」を記事にしました。当時、気づいてみるとあの原宿の「The Share」にも盆栽(ミニサボテン)がテーブルに置いてあり驚いたものです。今度は「縁側カフェ」。こちらのほうが空間的にはピンときます。 きっかけはおとといの毎日新聞。「…

Sunken cities (アレクサンドリア開墾)

「都市イノベーション開墾」(第1話〜50話)を受けて、本日より、「都市イノベーション開墾2」をスタートします。都市イノベーションを“開墾”しそうな話題を世界中から見つけ出して(実際には日々の生活の中からこれぞという関心事を抽出して)、書き留めていき…