法案 の検索結果:

「Street vote development orders」に関する協議

…要視していることもこのあと続きますが、ここでは省略。) さて、今回の協議を踏まえた「規則」はどのようなところに着地するでしょうか。また、一旦着地した「street vote」は本当に有用なものとして使われるのでしょうか。 [資料] Street vote development orders - GOV.UK (www.gov.uk) [関連記事] ・下院段階の法案がほぼ固まったようです : 「Street vote」に着目して 🔖検索 「development order」

上院「第三読会」を経て国王の「裁可」(=法の成立)へ (レベルアップおよび再生法案審議過程(その14)) [2023.10.26更新=最終]

…局だと思います。最終法案も間もなく公表されるものと思われます。「裁可」までのプロセスをここに書き足していきます。 [2023.9.20追加1]上院「報告ステージ」終了時点(2023.9.18)の法案(HL Bill 173)がアップされました。国会に上程された時点の法案(Bill 006 2022-23)が196条までだったのに対し、264条へと53%ほど長くなっています(つまり1.5倍に膨らむ)。付則も17までだったものが25となり、47%増です。批判のあった「場所とり条項…

上院「報告ステージ」の採決で「Healthy Homes」条項が「可」となったことの分析 (レベルアップおよび再生法案審議過程(その13))

…ベルアップおよび再生法案審議」ではどの過程で何が採決されたかなどがわかります。もちろん他の法案審議過程についても。 さて、細部のややこしそうな点はとりあえず無視して「158対149」の内訳を「the public whip」でみると、「Con(保守党)」は134が「否(Not-Content)」に対して1票だけ「可(Content)」。これだけで否決票のほとんどを占めており、あとはDUP(北アイルランドの保守党)の3が目立つくらいです。これに対して「Lab(労働党)」の「可」…

「Levelling-up and Regeneration Bill : consultation on implementation of plan-making reforms」が協議に付されました(2023.10.18まで) (レベルアップおよび再生法案審議過程(その12))

…ベルアップおよび再生法案」が成立したあと、どのように都市計画の計画策定に関する改革を実行するかに関する協議書が、昨日、協議に付されました。計画策定をよりシンプルにして策定期間が短縮できることが目標です。 昨年12月22日に協議に付された「Levelling-up and Regeneration Bill : Reform to National Planning Policy」の中でも部分的に予告されていましたが(⇒(その7))、このたびは「計画策定」に限定して具体的な考え…

イギリス国会での全法案形成過程などがリアルタイムで「見える」便利なサイト

…ベルアップおよび再生法案」をリアルタイムでウォッチしているところですが、最近、イギリス国会での全法案形成過程がリアルタイムでわかる便利なサイトがあるのに気づきました。2019年からはじまっていたようで、気づいたのは2か月ほど前です。「Parallel Parliament」と検索すると出てきます。 スマホバージョンで少し解説します。 Home画面は、上院/下院含めた国会情報すべてが一覧になっています。今回はその1つ下の段の「2022-23 Bills」を開きます。 集計(Ca…

上院「報告ステージ」が7月11日にスタートします (レベルアップおよび再生法案審議過程(その11)) [2023.9.19更新]

…、1)下院の審議後に法案が膨れ上がり、事実上上院での審議がはじめてとなってしまった部分が大きいのは問題ではないか、2)さらに上院委員会審議のあと本日の「報告ステージ」がはじまる直前になって政府側からまた新たな修正案が大量に加えられたのもまた問題ではないかとの指摘がありました。これは、(その4)で紹介した「場所とり条項」の多用とも関連していると思われます。法案が十分検討されないまま国会に上程される結果「とりあえずここにこんな感じの条文が入る」という状態で中身の薄い議論が1院目(…

上院委員会審議が終了した時点の法案がアップされました (レベルアップおよび再生法案審議過程(その10))

…正を加えたこの時点の法案が「HL Bill 142」として公表されました。 ここでは、国会上程時(2022.5.11)の法案(Bill 006 2022-23)と、下院から上院に送られてきた法案(2022.12.19 HL Bill 84)、そしてHL Bill 142を比較してみます。内容には立ち入らず、外見的「変化」だけ見てみます。 Bill 006 2022-23 HL Bill 84 HL Bill 142 パート数 11 13 13 条項数 196 223 235 …

国会の特別委員会「都市計画システム改革をめぐる審問会」で大臣が証言します(4月24日)

…見ることもでき、議事録も少し後でアップされます。論点としては、ページ上方の「■法案審議過程」(その7)で取り上げているポイントあたりが中心になるのではと思います。 [2023.4.27追記: 2時間20分あまりの審問会の内容は、実際には、前半は主として住宅ニーズに対する都市計画の対応、後半も広域調整方法やインフラ税(infrastructure levy)といった都市計画システムの技術的内容に関するやりとりがほとんどでした。NDMPも最後のほうで少しだけ話題になりましたが。]

上院委員会で審議される修正案の例 :「Healthy Homes」をめぐって (レベルアップおよび再生法案審議過程(その9))

…いるものがなく今回の法案にもないので修正を求める、とされます。上院での審議まできて本格的・本質的、かつ大幅なこうした修正案がどのように議論されるのか注目してみます。(もしかすると既に決着しているかもしれませんが、512番まである修正案を前から順に審議しているとすると今後審議されるものと期待。) [追記2023.3.30: この修正案は実は394-399番だけでなく、188番にもかかわっており、2023.3.27の委員会で188番について審議がありました。その際、394-399…

本日(2月20日)より委員会審議(上院)がはじまります (レベルアップおよび再生法案審議過程(その8))

…行され、、) 第10次修正案集 (2023.4.18発行) No.240以降がまだ掲載されています。どうやって審議は終了するのでしょう。 https://bills.parliament.uk/publications/50734/documents/3304 🔖検索 「法案」 本記事を「【研究ノート】Levelling-up and Planning」に入れました。 https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/2022/05/18/100512

Levelling-up時代の近隣計画(その3) : ロンドンの全数とその動向など

…ロードしたものによる。 https://www.neighbourhoodplanners.london/resources 本記事を「【研究ノート】Levelling-up and Planning」に入れました。https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/2022/05/18/100512 ※注1 上記【研究ノート】■Levelling-up時代の近隣計画「その1」へ ※注2 上記【研究ノート】■レベルアップおよび再生法案審議過程「その5」へ

Levelling-up財源をめぐる審問会(その1)

…ベルアップおよび再生法案審議過程(その4)」の中で、「国会のHPを見ると、どうやら下院Levelling-up特別委員会では独自に審問会(inquiry)を開いて財源問題を追及するようです」ととらえたその審問会が昨年末に設置され、大臣や地方自治体の長、担当者、学者などを招いてこれまでに4回の「oral evidence session」が行われました(2022.11/14、11/28、12/12、2023.1/23)。録画記録をみると、小規模の会議室でテーブルを囲み、国会特別…

「Levelling-up and Regeneration Bill : Reform to National Planning Policy」が協議中です(3月2日まで) (レベルアップおよび再生法案審議過程(その7))

…ベルアップおよび再生法案)」の審議ですが、2023年1月17日に「Second Reading(第二読会)」が行われ、現在、1月末頃からはじまると思われる委員会審議(修正案が1つずつ審議される)に向けて準備中です。委員会審議⇒報告ステージ⇒第三読会と進み、この春には裁可が下される、との段取りが想定されています。 実は昨年末のことですが、2022年12月22日に、これからの新しいイギリス都市計画システム構築に向けた提案が協議にかけられ、2023年3月2日の午後11時45分まで意…

審議は上院(House of Lords)に移りました (レベルアップおよび再生法案審議過程(その6))

…ます」というレベルの法案が上院に届けられました(⇒資料1)。それを受け取る形式的な「1st reading」が行われたのが12月19日のことです。たとえばこれまで紹介してきた「street vote」は当初本当に「メモ書き」程度だったのですが、上院に送られた段階では10頁弱にもおよぶ内容に入れ替わっています。 現在、1月17日に上院最初の審議を行う「2nd reading」で発言したい議員の登録期間となっています。この「2nd reading」は法案全体に対する意見を述べたい…

下院段階の法案がほぼ固まったようです :「Street vote」に着目して (レベルアップおよび再生法案審議過程(その5))

…どうやら下院における法案がかたまったようです。多くの修正案を処理するために審議は2回に分けられ、その第1回が11月23日になされました。12月13日は2回目という位置づけで、これをもって「Report Stage」は終わり「Third Reading」を経て上院に送られる、との段取りのようです。 本日はそうしたプロセスの記述の正確性は横に置いておき、(その3)で着目した「Street vote」がどのくらい具体的になったのか見てみます。「Street vote」そのものにも興…

下院Levelling-up特別委員会委員長からLevelling-up大臣への手紙(2022年8月24日) (レベルアップおよび再生法案審議過程(その4))

…読んでみると、今回の法案(Levelling-up and regeneration Bill)審議過程の重要な情報が出ていたので、それについて取り上げます。 2022年11月9日現在、法案は下院(House of Commons)の「委員会ステージ」を終えて、「Report Stage」となっています。「委員会ステージ」の修正案を踏まえて、下院メンバーなら誰でも修正案が出せるステージで、20を超える修正案が提案者の写真入りで並んでいます。ホームページの説明によると、ほどなく…

「Street votes」をめぐる委員会審議 (「Levelling-up and Regeneration Bill」が国会に上程されました(その3 ))

法案の委員会審議は7月19日まで進み、そのあと長い夏休みに入りました。ちょうどその夏休み前最後の委員会にて第96条の「Street votes」が審議されたので、議事録からその模様をできるだけリアルに抜き取ってみます。 実は「Street votes」は今回の法案で「何、これ?」と興味を持ち注目していた条項の1つで、委員会審議を通してその内容がいくらかわかるものと期待していたものです。 最初は大臣の説明。「この条項はplaceholder clauseです」。なんと第96条は…

『RESCALING URBAN GOVERNANCE』(2010年代のイギリス都市計画を理解する枠組み)

…の1つが現在審議中の法案のCCA(Combined County Authorities)ということになるのでしょう。実はイギリスでも、1989年にベルリンの壁が崩壊して1990年代以降のグローバリゼーションが全面展開する際、「都市地域」というスケールこそが国際競争を勝ち抜く重要なスケールだとの認識のもと、(1980年代にはじめていた都市開発公社方式なども含め)さまざまな「地域」のデバイスをつくったりつぶしたりしてきました(特に政権交代があるたびにつくったものがつぶされやすい…

「Levelling-up and Regeneration Bill」が国会に上程されました(その2 : 下院・委員会審議)

… Commons)に法案が上程されたあと、「1st reading=形式的なもの」「2st reading=法案に対する包括的質疑」を経て、6月21日から委員会審議がはじまりました。6月21日と23日の委員会において各界から参考人を呼んで質疑があったあと、6月28日より、法案の1条(clause)ごとに審議され、代替案が示され、それらについて吟味されはじめました。ときどき採決され、採択されたり否決されたりしています。6月30日の午後のセッションで第22条まできて散会しました。…

Combined Authority (その3)

…に設置できるように、法案の第8条から第54条によって「CCA=Combined County Authority」の設置要件や組織構成、業務内容、「メイヤー」などと呼ばれる長の権限や選出方法などを規定しようとしています。第55条から第71条でこれまでのCombined Authorityの見直し方法などを規定しようとしています。しかし、法案をみると、大半の規定は「規則によって定める」との文言が入っており、法律では大枠のみ用意しておき、具体的内容はそれぞれの地域の事情や考えで決…

【研究ノート】Levelling-up and Planning [2024.5.15更新]

…□審議過程・その1 法案/審議資料 (2022.5.15)・その2 委員会審議(1) 委員会の役割/委員会審議の流れ/審議の視聴 (2022.7.6)・その3 委員会審議(2) 特に「Street votes」に注目して (2022.7.26)・その4 特別委員会委員長から大臣への手紙 (2022.11.9)・その5 下院段階の法案がほぼ固まったようです (2022.12.14)・その6 審議は上院に移りました (2022.12.26)・その7 National Develo…

「(白書) Levelling Up the United Kingdom」をめぐる評価

…ら13日の新情報を新法案、都市計画システム構築過程、財源の3つの側面から紹介しましたが、これらは単なる「紹介」にとどまり「評価」まではできていません。 そこで最新の『town and country planning(2022年3月4月合併号)』から4つの論説を選び、評価そのものというより「白書に書かれていることは結局どのように評価されているか」だけをまとめてみます。結論からいうと「1勝3敗」という厳しいものでした。(そもそもジャーナルは批評的に論じるものなので「1勝」という…

「The future of the planning system in England」(2022.5.12公表)

新法案(⇒昨日記事)の内容が明らかになった翌日の5月12日に、都市計画システムの将来につき政府の考えを説明した「Future of the planning system in England: government response to the Select Committee report」がホームページにアップされました(⇒関連資料1)。 既に新法案(The Bill)の審議がはじまった時点で、政府がイギリス都市計画システムをどうしようとしているのかを解説した重要な資…

「Levelling-up and Regeneration Bill」が国会に上程されました

…べく、その基礎となる法案の審議が2022年5月11日にはじまりました。ここでは「levelling up policy」を「レベルアップ政策」、「Levelling-up and Regeneration Bill」を「レベルアップおよび再生法案」と呼ぶことにします。あえて一言で表現すると、(ネオリベラリズムの結果)ロンドンだけが繫栄し地方が疲弊してしまった状態を反省して特に地方をレベルアップさせ国土を再生させるための基礎となる法案となっていて、政策としては2030年を目標に…

「single-family」ゾーン内の宅地に最大4住宅が建てられる法案成立(カリフォルニア州SB9)

…SB9」という新たな法案が承認され、標題にあるように、「single-family」ゾーン内の宅地に最大4住宅が建てられることになりました(2022.1.1発効)。もう一つ、公共交通軸に沿ったエリアでさらに高密度を許容する「SB10」も同時に承認されていますが、ここでは「SB9」に注目してその要点を整理します。「Single-Family Zoning」のままどうして、どのように住宅供給を促進しようとしているのか(小さめの敷地の住宅供給が促進されれば上記した都市問題の緩和に役…

中心商店街(high street)の8割が住宅に転用されうる新制度が8月1日に発効

…士ら)は、「健康住宅法案」キャンペーンを行っており、より包括的な「住宅のあるべき姿」そのものを底上げしようと考えている様子が綴られています。 日本では、この記事で前提としている「中心商店街(がしっかりあること)」そのものが危ぶまれているか、かなり前からそうではなくなっている状況かもしれません。 [資料] (TCPAのHPより直接ダウンロード) https://www.tcpa.org.uk/Handlers/Download.ashx?IDMF=fa299c5c-5424-4…

隔年開講の「市街地創造論(大学院向け)」が5月12日に開講します

…20年春の国会に改正法案が提出されていて、「10」の方は2019年秋の大水害のような災害に都市計画がどう立ち向かえるかというテーマ、「9」の方は「1」~「8」のような市街地創造の際に、どうやって「歩いて楽しい」市街地を実現できるかというテーマです。「11」は市街地から人口が抜けて「スポンジ化」していく際にも、地域固有の魅力を発掘・再認識しながら単なる「コンパクトシティ」のような単純なイメージを乗り越えていく方途を議論します。「12」は長年かかわっている三島市の都市計画のなかか…

大気の質や公衆衛生の観点から不服申立てが却下されたはじめてのケース

…意欲的と自認する環境法案が審議されています(⇒参考資料1)。生物多様性の増進などの政策を強化することや、政策推進のための新組織を設立することなどが中心的テーマになっていますが、PM2.5の削減に法的拘束力をもたせることなど、大気の質(Air Quality)も重要な項目。 現在、コロナウイルス問題の最中で気が回りませんが、「Opinion」の記事によれば、主に排ガスが原因となる大気汚染によりイギリスで年間1万1千人が亡くなると言われているとされます。この記事では、都市計画ガイ…

『ロンドン 炎が生んだ世界都市』

…2月に成立した2つの法案により復興がなされた。1つは「火事調停裁判所」で、家主と借家人のどちらに再建能力があるかを見極めるシステムとして復興過程でうまく機能した。もう1つが「再建法」で、1)資金調達、2)道路整備、3)建築規制で構成された。1)は国からの支援は無かったが民間は自力で再建し公共領域の再建もシティに入る石炭にかかる税が使われ成果をあげた。2)は現実的な範囲で道路改良が行われた。3)は最も成果をあげ石の街に生まれ変わる力となりこのロンドン建築条例はその後の地方都市の…

『拡張の世紀 テクノロジーによる破壊と創造』

…動運転以外は禁止する法案の審議が進んでいるなど、テクノロジーと法律の葛藤が各所にあらわれます。2023年のニューヨークとロンドンでは自動運転法案は「今のところ優勢ではなかった」(p36)とされますが。 しかしそれは2023年の話。先にいくと、土地利用やサービス、その提供者はかなり変化します。ドローンなども含む広義のロボットが等比級数的に普及しはじめ、2032〜33年頃には世界人口(人間)の数をロボットの数が追い抜くさまがp199に紹介されています。【in evolution】…