文明 の検索結果:

唐古[遺跡]から纏向[遺跡]へ (前1C~後3Cへの補助線)

…以下のようにかなりの文明的段階に達していた。まず、弥生時代の遺跡としては最大規模になった。中心となる環濠集落の周辺には数々の集落があり、それらの中心的役割を果たしていた。さらに広域的なネットワークをもち、近畿地方の範囲をはるかに越えた交流もあった。 第三。そうすると、ある意味、唐古は、ネットワークの頂点に近い役割を担っていたと想像することもできなくはない。「都市」とまではいえないとしても、単なる「弥生時代の大規模集落」ではすまされない文明段階を感じさせる。 第四。しかし唐古と…

都市探訪244 唐古遺跡

唐古遺跡・数キロ先の纏向遺跡(日本最初の都市と推定)誕生に文明的影響を与えたか

平安宮

…魅力なのではないか。 2024.1.7から紫式部の生涯を描いた『光る君へ』(NHK大河ドラマ)がスタートします。自分なりに平安京の記録や記憶をたどり京都という都市をじっくり味わってみたいと思います。 [関連記事] ・ローマの底力 : 都市文明と都市計画(1) ローマとはどういう都市か 🔖検索 「平安京」 【In evolution】日本の都市と都市計画本記事をリストに追加しました。http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20170307/1488854757

都市探訪197 猛暑断絶

猛暑断絶・1000mで-6度 [関連記事] ・『高地文明』・『2050年の世界地図 迫りくるニュー・ノースの時代』 🔖検索 「暑」「軽井沢」

「世界の都市と都市計画」の近代までを分節しました

昨日「古代都市文明の生成と伝播」を分節したのに続き、近代までを通して分節してみました。「古代」と合わせて通しで見ると以下のとおりです。■Eはタイトルを変更し、分節しない形としました。 【都市は進化する】世界の都市と都市計画 ■A.古代都市文明の生成と伝播A-1 都市の起源A-2 さまざまな都市文明の勃興A-3 古代ギリシャ都市とローマ帝国A-4 ポストローマ帝国の都市A-5 古代末期の諸帝国とその影響 ■B.中世都市の創発的進化B-1 都市の創発的進化とはどのようなものかB-…

「南アジアにおける国家形成の諸段階」(『世界歴史04』)から考えるインド都市の位置づけ

…登場するかもしれないけれども)日本と同じように「ケーススタデイー」のような位置づけになるのではないか、というのが本日時点での仮の結論です。 [関連記事] ・『インダス文明 文明社会のダイナミズムを探る』(2022.2.16) ・『メソポタミアとインダスのあいだ』 (2016.1.8) 【in evolution】世界の都市と都市計画本記事をリストに追加しました。http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20170309/1489041168 🔖検索 「インド」

「古代都市文明の生成と伝播」(世界の都市と都市計画)を5つのパートに分けました

…す。 ■A.古代都市文明の生成と伝播A-1 都市の起源A-2 さまざまな都市文明の勃興A-3 古代ギリシャ都市とローマ帝国A-4 ポストローマ帝国の都市A-5 古代末期の諸帝国とその影響 同じ「古代」でも、大陸の端にある日本では都市自体の出現が紀元3世紀頃とおそく、上記目次では最後の「A-5 古代末期の諸帝国とその影響」のところでようやく「諸帝国」のアジア代表の(隋・)唐の影響で藤原京-平城京-平安京が出てくる。「出てくる」といっても実際にどう出てきたかは「世界」のほうではな…

『森と木と建築の日本史』(都市は進化する84)

…はじまっている、、、と。 最新のテクノロジー活用による古材の年代推定(というより確定に近い)話なども盛り込まれ、建築とりわけ古建築を見る目が変わる、都市を見る目も変わる、秀逸な書だと思います。 [関連記事] ・諏訪の御柱祭https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/2022/04/09/010059 ・『気候適応の日本史』https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/2022/02/20/093753 🔖検索 「文明」

諏訪の御柱祭

…りなどと、いわば「御柱の一生」のようなものがある。それは、何百年ものスケールでの、地域に根差した大きなストーリーです。 驚いたことに、諏訪地域では規模こそ小さいもののあまたの御柱がそれぞれの地域での儀式などを伴いつつ、さまざまな形で立てられているようで、諏訪という国をあげてのシステムというか文化~もっというと独自の文明のようなもの~があるように思えてくる。実際、古代史を紐解くと、もっともっと深い御柱の意味があると言われているようで、深みにはまりそうです、、、。 🔖検索 「祭」

Index Page (ブログ内テーマ検索)  [2024.3.24更新]

…) ■重要概念など 文明グローバル2050イノベーション ⇒ リンクページ「イノベーションの源泉」で都市イノベーション ⇒ リンクページ 「都市イノベーション」でニューアーバニズムAI ⇒ 「AIは世界をどう変えるか」で ■主要都市* ローマヴェネツィア (ベネチア)パリロンドンマンチェスターレッチワースアジスアベバドバイ北京横浜鎌倉バンクーバーポートランドニューヨークデトロイト ■計画内容 ビジョンマスタープランゾーニング近隣計画地区計画再開発区画整理計画許可エリアマネジメ…

『高地文明』

…ではこれまでの「四大文明説」に異議を唱え「もう一つの四大文明」の発見を主張するものですが、本ブログとしてのここでのとらえかたは、人類が主として気候適応により高地に住まうようになり、それが地球上のあちこちに見られる。中には独特の「文明」的な規模を有するものもある、との興味です。同様な興味は、「大都市の北限・南限はどこか(寒さもさることながら一日中暗い季節やその逆の季節に人は耐えられるか(どうやって適応しているか))」「雨が降らない場所で人間は大都市をつくれるか(古代ローマだって…

『気候適応の日本史』

…つ前の記事の1万年前の富士山からの溶岩流も、3つ前のインダス文明とは何だったかについても、年輪だけでは読み解くことが難しそうです。さまざまな「プロキシー」が蓄積されそれらを関連づけて分析でき、そのうえでさまざまな他の分野の蓄積が進んできて、仮説が豊富化しある程度の検証ができるようになってくると、徐々に、1つ1ずつ、わかることが増えてくるかもしれない、という時間軸の長さを感じます。 そのような可能性をもつ図書としてとらえ、カテゴリーを「災害に備える」とします。 🔖検索 「気候」

『インダス文明 文明社会のダイナミズムを探る』(都市は進化する72)

…多く、「古代インダス文明の都市であるモヘンジョダロやハラッパはバビロンと同じくらい古い時期に栄えたといわれていて、整然とした碁盤目の街路やその中央を走る排水溝で知られています。しかし、メソポタミアの都市に見られるような神や王の支配にまつわる施設がなく、どのようにこの都市が運営されていたのかは謎に包まれたままです」(『初学者のための都市工学入門』2000.2.10発行、p10)との記述から22年後の現在も、「どのようにこの都市が運営されていたのか」についても、なぜこれだけ高度に…

『アパレルの終焉と再生』

…現代社会の(あるいは文明の)構造転換の方向を論じた貴重な資料にもなりそうです。 小島健輔著、朝日新書795、2020.12.30刊。 OMO、C2M、D2C、C&C、SPA、O2O、OPS、RaaS、LCC型商業施設、などがキーワードです。 などと言っている私ですが、D2Cに最近興味を持っていたことと、「◯aaS」というのは最近流行りのMaaSの小売版かな?、くらいの理解しかなく、POSやECが出てくるとホッとするレベルからスタート。「コロナを通してこれだけの影響があったこと…

400年の都市人口

…建康など)それぞれの文明のこの時期の中心地が名を連ねます。後に最盛期を迎える長安が顔を出しています。テオティワカンはメキシコシティの北50キロにある当時の文明の中心地。 現在は廃墟(古代遺跡)となっている都市も含まれていますが、ローマのように超衰退したのち復活して大都市になっている都市もあります。日本の人口はこのとき、全部集めても100~150万人しかおらず、「都市」そのものが未発達。このチャンドラーの表の上位に日本の都市がはじめて入るのが、ここからおよそ300年後の622年…

『ローマ史再考 なぜ「首都」コンスタンティノープルが生まれたのか』

…葉でさえ、幾重にも積み重ねられた歴史の重みを内蔵します。 「歴史」が次々に書き換えられています。歴史学によっても、考古学的発見によっても、文学的解釈と創作によっても。このことによって、都市も地域も世界も常に新しくなっていきます。リアルに変わっていく(と思っている)その見た目の姿とともに。 本記事を「世界の都市と都市計画」(古代都市と都市文明の形成) に入れました。 https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/20170309/1489041168

『文明崩壊』を超えて

強い者(文明)が弱い者(文明)を滅ぼしていくプロセスを描いたのが『銃・病原菌・鉄』だったとすると、『文明崩壊』(ジャレド・ダイヤモンド著(楡井浩一訳)、草思社文庫(上)(下))は、文明が自ら崩壊してしまった過去の事例を地球上から複数選び出して、それらから導き出される普遍的諸要因の解明に迫るというものでした。後半はその教訓をもとに、これからそうならないよう警鐘を鳴らすというものですが、過去の教訓が将来にどれだけ活かせるかは別の話。 むしろ興味が湧いたのは、(作者の意図とは異なり…

「発明は必要の母である」(『銃・病原菌・鉄(上)(下)』)

…1500年を境に西洋文明が世界を席巻したのはなぜか、という多くの人がだいたいのことは知っている(と思っている)ことに対して、「しかしなぜピサロがインカ帝国を滅ぼしたのか、逆にインカ帝国がスペインを滅ぼしに行かなかったのか」という(ほかの人だったらしない)問答を、歴史をどんどんさかのぼりながら、「言語」「技術」「病原菌」などの要素に分けて論じていき、ついには最後に、「人類の長い歴史が大陸ごとに異なるのは、それぞれの大陸に居住した人びとが生まれつき異なっていたからではなく、それぞ…

都市探訪16 文明転換

文明転換・スペイン化されたインカ帝国首都クスコ

劇場都市

…だロンドンという都市文明について考えたり(⇒同2)しているので、このテーマが明日からどう議論されるか楽しみです。 本日の<上>に限ってみると、東京の劇場は分散していて「ブロードウェー どこ?」といわれてもしかたがない状態。記事では東急の渋谷にかける思い、東宝や東京芸術劇場の劇場に対する考えなどが紹介されています。 明日からの記事の展開とからんでしまうといけないので、ここでは、P.Hallが『CITIES IN CIVILIZATION』で展開していた、古代アテネ、フローレンス…

『(NHKスペシャル)地下に眠る皇帝の野望』×『(映画)キングダム』×『(新書)始皇帝 中華統一の思想』

…cも合わせて秦について知ることは、「すべての道はローマへ通ず」のアジアバージョンを知ること。今後の発掘と研究の成果が楽しみです。 [関連記事] ・『アジアからみる日本都市史』 https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/20130319/1363673208 本記事を「世界の都市と都市計画」(古代都市と都市文明の形成) に入れました。 https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/20170309/1489041168

『ローマは一日にして成らず』

…丘から始まったローマに手が加えられ(都市計画され)、人口も増えていきます。けれども他民族に攻め込まれて占領されてしまうことも。これはいかんと城壁の強化にも力が入ります、、、 まさに「ローマは一日にして成らず」。あの、「すべての道はローマに通ず」となるまでには、まだまだ道のりは長そうです! 本記事を「世界の都市と都市計画」(古代都市と都市文明の形成) に入れました。 https://tkmzoo.hatenadiary.org/entry/20170309/1489041168

アイ・ハヌム : もう1つのアレクサンドリア

…(NHKスペシャル「文明の道」第2集・2003年)に刺激されて、古代ギリシャからローマに至る間の、西と東をつなぐこの都市の意味を、やや要約風に書き留めてみます。ちょうど2018.12.11の記事(⇒関連記事1)にあるように、世界の都市空間史にアジア都市をどの段階で登場させるか考えているところなので、「アイ・ハヌム」の意味を考えることは、「西か東か」ではなく、「西と東を結ぶ都市」の意義を考えることになりそうです。第一。現実的な話から。1960年代に発掘がはじまり多くの発掘品や記…

紀元前2000年の世界の都市人口

…日は、「アジアの都市文明」をグローバルヒストリーに登場させるタイミングを考えましたが、昨日「メソポタミアから都市文明を描き始めるのはよいとして」としていたことについても一応確認してみたいと思います。昨日同様、何人もの推定値が並列されている「主要都市の推定人口変遷」(Wikipedia)を参考にし、その時点でのその都市の人口の最大推定値をとることにします。 この表には紀元前8000年から記載がみられます。人口1万をはっきり超えるのが紀元前3500年のスーサ(イラン・45000人…

紀元前600年の世界の都市人口

…メソポタミアから都市文明を描き始めるのはよいとして、どの時点からどのように別の都市文明、とりわけアジアのそれを描けばよいのか。メソポタミアからの流れだけを追っていくとどうしても古代ギリシャ・ローマからヨーロッパ都市への単線的な流れだけになってしまう。 いくつかシカケを考えたのですが、どうしてもアジアはメソポタミアとの距離的隔たりが大きいため、「どこかで登場させたいけれどもどこでどうやって登場するか」を考えないといけない。ということで、2018.2.22の記事で「最後は「紀元前…

カンピドリオの丘にあるカピトリーノ美術館の上階のテラスから見える風景(ローマの底力:都市文明と都市計画(3))

…、、、たとえば丘からの風景といえば横浜山手。ローマの2500年と比べるとたった160年と短いですが、本当はもっと味わえる風景、見え方、時間、場所がたくさんあるはず。季節や天気も加えましょうか。もちろん、開港以来の歴史も忘れずに。[関連記事]ローマの底力:都市文明と都市計画 (1)http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20181004/1538615517 (2)http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20181005/1538703831

『古代ギリシャ 地中海への展開』

…と、「古代ギリシャ」文明は独立して存在したかのようにとらえるべきでなく、東地中海を取り巻くように生成・進化したメソポタミア文明やエジプト文明からの大きな流れとは無縁ではなく、とりわけ筆者の近年行ってきたエジプトにおける考古学的成果を突き合わせて考えると、ヨーロッパがとらえ(ようとす)る“古代ギリシャ”とは異なる世界像がみえてくる。とりわけクレタ島でみつかった「線文字B」が1952年になってギリシャ語であることがわかるなど、断絶していると考えられていた古代ギリシャ文明がそれ以前…

ローマの底力:都市文明と都市計画(2) ローマの遺伝子

本年5月に出版された『フィレンツェ 比類なき文化都市の歴史』(岩波新書1719、池上俊一著)には、フィレンツェの成り立ちから現在に至る都市の歴史が精緻かつ濃密に描かれています。都市計画の立場からみても、頁数こそ一部分ですが濃密に凝縮されて書かれている部分をしっかり理解しようとすると、フィレンツェの都市計画史になりそうな内容です。ここではそうした方向ではなく、フィレンツェという存在を材料に、「ローマの底力」を「ローマの遺伝子」という視点から考えます。 フィレンツェ。カエサルの時…

ローマの底力:都市文明と都市計画(1) ローマとはどういう都市か?

京都。日本国内で最も歴史を堆積させたこの大都市のことがようやく最近理解できるようになってきました。けれどもこの都市は本家長安を模してつくられた都であるうえ、794年から数えても1200年余にすぎません。たびたび戦火で焼かれているので、見えている「物」そのものは平均すればさほど古いものではないと思われます。 ローマ。「都市」の源流ともいえる古代からの都市の堆積が2500年余りもあります。単に堆積しているだけでなく、古代の時点で技術力がきわめて高かった、、、そのローマの底力を都市…

ヴェネツィアは都市計画しなかったのか? (ヴェネツィア都市イノベーション(1))

…を示しているのではないかと感じます。[文献] 1.『文明の基層 古代文明から持続的な都市社会を考える』p70-72。 この図書については、以下の記事で。 http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20170518/1495109279 2.『地中海都市周遊』中公新書1512、p168。【in evolution】世界の都市と都市計画 本記事をリストに追加しました。 http://d.hatena.ne.jp/tkmzoo/20170309/1489041168